コラム

ランドセルのお手入れ方法

よくお問合せをいただくのがランドセルのお手入れ方法についてです。

ランドセルは人工皮革、革ともに表面に撥水加工や傷がつきにくいコーティングが施されているものがほとんどですので基本的には毎日のお手入れなどは必要ありません。

きれいに6年間ご使用いただける簡単なお手入れ方法や注意点をご紹介します。

日常のお手入れ

日常のお手入れで重要なことはこすりすぎないことです。強くゴシゴシと表面をこすると表面のコーティング部分が削れてしまったり、破れやめくれが生じる可能性があります。優しくタオルなど軟らかいもので乾拭きするようにしてください。

特に雨が降った日は濡れたままにしておくと撥水加工を施していても湿気でランドセルの素材が傷んでしまう場合がありますのでランドセルが水に濡れた場合は優しく乾拭きしてください。これだけでも6年後ランドセルの見た目に違いがでます。

お手入れの頻度は月1回程度で問題ありません。ランドセルの汚れがひどくなってからお掃除するよりも、月1回のお手入れをする事で面倒さもかなり軽減されます。

ランドセルの保管場所

ランドセルのお手入れが終わったら、直射日光が当たらない風邪通しの良い場所で乾かしたのち保管してください。湿気が多い場所や直射日光に当たる場所、35℃を上回る部屋や5℃を下回る部屋での長期保管はランドセルの劣化につながります。

人工皮革(クラリーノ)や革が使用されている部分はある程度の直射日光や湿気や暑さや寒さにも耐えられますが、内装部や小さなパーツ部分のそれ以外の素材が使われている部分は上記の場所に長期間保管されるとまれにひび割れなどが起こる場合があります。人が快適に暮らせる温度がランドセルにとっても適温です。

文具類による汚れ

文房具類による汚れ、中でも鉛筆やボールペンによる汚れがランドセルの内側につくことが多いと思います。

鉛筆でついた汚れはまずはやさしく消しゴムをかけましょう。強くこすると傷ができることもあるので注意してください。

取れにくい鉛筆汚れやボールペンの汚れは消毒用エタノールを少量コットンなどに含ませて使用しましょう。

ランドセルカバーの使い方

傷や汚れからランドセルを守ってくれるランドセルカバーですが、長期のお休みに入る場合などは一度外されることをおすすめします。

ランドセルの生地も私たちと同じように呼吸しています。革や人工皮革は湿度の変化に応じて水分を吸収したり、放出したりする特徴があるため「革は呼吸する」といわれています。 ランドセルにずっとカバーをつけることで常に湿気や水分がランドセルに付着している状態になります。

革も人工皮革も防水加工を施しているものの常時、表面が水分にさらされていると当然、耐久性が落ちていきます。そうならない為にも、定期的にランドセルに付けたカバーは外すように心がけましょう。

人工皮革と本革の手入れ方法の違い

本革の場合、革用クリームを使ってのお手入れもできます。この場合は、柔らかい布などで優しくクリームを塗り広げるようにしてください。

一方、人工皮革の場合は絶対に革用クリームを使用しないでください。ひび割れの原因にもなります。人工皮革の場合は乾いた布で優しくふきあげるお手入れをおすすめします。

ランドセルが濡れた場合

ランドセルが雨で濡れてしまいました。そのまま乾かしておけば、大丈夫でしょうか?天然皮革のランドセルが雨で濡れた場合、そのままにしておくと革が硬くなって、ひび割れの原因となります。濡れた時はすぐに乾いた布で拭き取り、日陰干ししてください。

人工皮革のランドセルは、乾いた布で拭き取り、日陰干ししてください。夏など汗をかいて、背負いひもや背中に当たる部分が濡れた場合は軽く汗を拭きとってから、日陰干しをしてください。

汚れが目立つ場合

中学年から高学年になって、ランドセルを長く使っていとランドセルの汚れが目立ってくる場合もあります。革のランドセルの場合は革用の専用クリーナーで汚れを拭き取ったあと、柔らかい布に少量のワックスをつけて全体を優しく磨きましょう。

革の表面にワックスの薄い被膜ができ、傷、水分、汚れなどがつきにくくなります。人工皮革のランドセルは、中性洗剤を薄めたもので汚れを拭きとってから固くしぼった布で、水拭きをします。その後、水分が残らないように乾拭きしてください。いずれの場合も、早めのお手入れが長持ちの秘訣です。

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